呼吸に意識を向ける

呼吸とは、空気を肺に取り込み、肺から吐き出すことです。

「そんなの分かっとるよ」

お母さんのお腹から外に生まれ出た瞬間から、人生の最後の瞬間まで

この動作を繰り返しています。

もう当たり前すぎて、わざわざそこに意識を向ける事なんて

ほぼ無いのではないでしょうか。

ましてや呼吸をするのに筋肉を使ってるなんて思う人も少ないと思います。

では、呼吸はどんな仕組みで起こっているんでしょう

体幹には二つの腔があります。

胸腔と腹腔です。

胸腔は肋骨に守られて心臓と肺があります。

腹腔はその下にあり、胃、肝臓、胆のう、脾臓、すい臓、小腸、大腸、

腎臓、膀胱などがあり、どちらも後方に脊柱があります。

胸腔と腹腔は横隔膜という重要な筋肉で仕切られています。

息を吸うと胸腔の容積が大きくなり横隔膜が下に下がり

息を吐くと胸腔の容積が小さくなり横隔膜が上に上がります。

普段何気なくしている呼吸を意識して行ってみると

意外にたくさんの筋肉を使っていることが分かります。

肺は、自分で膨らんだり縮んだりするわけではないので

横隔膜とまわりの筋肉を使って動かしています。

肋骨周りの筋肉、腹部の筋肉、脇腹の筋肉、背骨に近い脊柱起立筋

首の前側の胸鎖乳突筋、斜角筋、後部の僧帽筋と胴体全体を使って

呼吸しています。

息を吸う時は肋骨を前後左右、斜め上に引き上げるように膨らませて

胃のあたりも少し膨らみます。

吐くときは、おへそまわりを引き締めるように腹筋を使い、膨らんだ肋骨は

自然に戻ってきます。

このような深い呼吸を行っていくと、手足の指先までポカポカしてきます。

そして、気持ちは静かに落ち着いてきます。

呼吸は、運動神経と自律神経の両方関わっています。

自律神経は、交感神経、副交感神経があり、昼間は交感神経が優位

夜は副交感神経優位になることで、1日のリズムができています。

自律神経が乱れると、夜が眠れない、手足の冷え、イライラなど

不調をきたしますが、中々コントロールが難しいものです。

しかし、呼吸は意識すればコントロールが可能です。

意識して深い呼吸を繰り返すことで、副交感神経が優位になり

気持ちが落ち着いたり、眠くなることもあります。

緊張した場面、なかなか眠れない時、ゆっくりと深呼吸をして行くことで

自律神経のバランスを整えていくことができます。

それを知っておくと、色々な場面で使うことができます。

1日の中で5分でも10分でもいいので、自分の呼吸に意識を向けて

ゆっくりと深い呼吸をしてみてください。

気持ちが穏やかになり、スッキリしますよ。